一般不妊治療での妊娠が難しい場合、高度不妊治療を実施することがあります。
詳しい治療法についてご理解いただき、不安や疑問を解消していただけるよう、個々での説明や、体外受精セミナーを実施しています。
ご夫婦お二人の希望をお伺いし、最適な治療を提案してまいります。
高度不妊治療が必要となる主な要因
卵管因子
子宮内膜症
多嚢胞性卵巣症候群 (PCOS)
免疫性不妊 (抗精子抗体)
原因不明不妊
難治性不妊
年齢
男性因子 (乏精子症、無力精子症、無精子症、奇形精子症)
子宮内膜受容能検査(ERA)とは、子宮内膜の「着床の窓(implantation window)」がずれていないかを遺伝子レベルで調べる検査です。子宮内膜はいつでも着床の準備がされているわけではありません。通常は子宮内膜に胚が着床できる状態になる(着床の窓が開く)のは黄体ホルモン投与後5日目です。ところが、この着床の窓が開くのが通常より早かったり、遅かったりすることがあります。このような場合には従来通りに黄体ホルモン投与後5日目に胚盤胞を移植しても着床はおこりません。着床障害を繰り返す方に対して子宮内膜受容能検査(ERA)を行い、着床に適切な時期を調べ、その時期に移植を行うと妊娠が成功することが近年報告されています。
子宮内膜受容能検査(ERA)の適応
●着床障害のある方
●移植できる胚が希少な方
●初期流産(化学流産を含む)を繰り返す方